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黒姫山麓の夏
2017-07-30 Sun 23:36
久しぶりの投稿になりました。
ちょうど2年前の7月、北信の黒姫駅付近(長野県信濃町柏原)を歩いた時の写真を見つけて懐かしく、いくつかアップしてみました。

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しなの鉄道の車窓から
夏の日の早朝、煙のような朝靄が沸き出て夏山の稜線を隠していました。

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黒姫駅の改札口できっぷを受け皿に置いて、ふと気づくと、前日の「府中本町→長野」間の使用済みきっぷが残っていて、なんだか旅情を感じました。

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黒姫駅
雪に埋もれた真冬の黒姫駅の風景が嘘のようです。

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一度見たら忘れられない特徴ある書体の黒姫駅の駅看板
中国古代の形象文字の様な力強さ

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駅周辺の街道

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少し歩くと教会の看板がありました

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日本キリスト教団信濃村教会

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黒姫山(2,053m)

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しなの鉄道沿線からの黒姫山

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復元された小林一茶晩年の住居
「痩蛙負けるな一茶ここにあり」などの句で知られる俳人の小林一茶はこの土地の生まれ。
江戸時代、柏原宿といったこの地で起こった大火で家屋敷を失い、庭先の土蔵住まいを余儀なくされる中で一茶はその生涯を閉じたそうです。

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妙高山(2,454m)
黒姫山とともに北信五岳に数えられる名峰
黒姫からすぐ北に位置する妙高はもう越後(新潟県)になります。

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こちらは地元の小学校のグラウンドから見た黒姫山

また夏の信州に行って見たくなりました。


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信州飯山 ~2016年初夏の風景~
2016-08-21 Sun 20:57
約10か月ぶりの飯山散策、6月初めの里山歩きの記録です。
今回も昨年の夏と同じく、JR飯山線の戸狩野沢温泉駅から、関田山脈東麓の田園地帯を歩いてきました。

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この道端に咲いているのはシロツメクサでしょうか。白い小さな花と緑の葉のじゅうたんが遠くまで続いています。

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県道409号線を南へ。なだらかな山々が行く手に横たわるのが一望できます。四方に視界を遮る建物が無く、空の広さを久しぶりに実感できました。

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フタコブラクダの背のような山の稜線が遥かに見えています。高井富士と呼ばれる高社山(こうしゃさん)です。その姿は飯山盆地のどこからでも目にすることができます。

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田植えが終わってからまだ間もないため、水田は早苗の風景です。

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傾斜のきつい赤いトタン屋根を見ると、豪雪地の飯山にやって来たなという気持ちになります。この辺りは飯山市の柳沢集落です。

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この附近から歩道の幅がほとんど無くなり、県道はほぼ車輌専用道路になってきました。

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道々、集落の各所で見かける土蔵。土蔵を建てることは、家産の豊かさや勤労の証しとして昔から誇りとされてきたそうです。

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県道やわき道を利用しながら、柳沢から小境(こざかい)集落、寿(ことぶき)集落まで歩き、そろそろ帰路につこうと東へ向かうことにしました。帰りは戸狩野沢温泉駅の南隣、信濃平(しなのたいら)駅から飯山線に乗り込みます。

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青く霞んで見えるのは飯山の小菅(こすげ)集落や北の野沢温泉を抱いた千曲川の東の山並み

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行く手に現われた低い丘陵。ここを越えないと信濃平駅にたどり着きません。舗装道路は続いていますが、ちょっとした山越えになってしまいました。

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田園を抜け、丘を越えて、2時間歩きに歩いてようやく飯山線の線路まで戻ってきました。

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田んぼの中に建つ信濃平駅でゴール。信濃平はホームと国鉄時代の貨車を利用した待合室だけの無人駅です。

短い時間でしたが、久しぶりに飯山の山野を歩くことができました。よく晴れた日の青い空と緑の野山が印象的な、穏やかな飯山の風景、また再び目にしたいものです。


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飛騨高山 ~宮川朝市を歩く~
2016-06-19 Sun 20:07
国分寺通りを東に進み、鍛冶橋を渡った先の宮川河岸で開かれているのが、石川県の輪島朝市、千葉県の勝浦朝市と並ぶ日本三大朝市のひとつ、飛騨高山の宮川朝市です。

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宮川に沿う下三之町の路上(通称:朝市通り)では数十軒の露店が店を開き、自家製の野菜や果物、雑貨類などを並べて販売しています。宮川朝市は高山を代表する観光名所でもあります。

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店先に並ぶ色とりどりのさるぼぼ

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飛騨高山のお母さんたち手作りの野菜やお漬物も並んでいます。

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「小さいころは、御飯の代わりによく”みだらし”を食べてました。だから余所(よそ)に行って初めて甘いみたらし団子を食べた時にはとてもびっくりしたんです」
こう話してくれたのは、この夜に出会った、高山生まれのとある青年バーテンダー。

高山の町では屋台売りの団子屋さんをあちこちで目にしますが、そこで売られているのは名物の”みだらし団子”。全国の和菓子屋さんやコンビニなどで売られている甘い餡かけのみたらし団子とは違って、米粉を練って丸めた小さな団子を串に刺し、辛い醤油ダレにくぐらせて炙った高山伝統のファーストフードです。

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こちらのお店では赤かぶ漬けを売っています。飛騨特産の伝統野菜、赤かぶ。和久俊三原作の推理小説『赤かぶ検事』シリーズでもその名前が知られるようになりました。

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丹精込めた、様々な花木の鉢植えも

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朝市通りには常設の店舗もあり、皆、店頭での品定めに余念がありません。

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りんごといえば、お隣の信州(長野県)産が有名ですが、飛騨地方でも栽培されているようですね。

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午前中の朝市通りは観光客でごったがえしています。外国からの旅行者も非常に多いのです。

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高山の名物といえば飛騨牛も外せません。町を歩くとレストラン、居酒屋、ラーメン店などで「飛騨牛」と銘打った看板を方々で目にしますが、朝市でも串焼きや熱々の肉まんなどで飛騨牛をリーズナブルに楽しめます。

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北の富山湾で獲れた海の幸も運ばれてきていました。

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山国らしい一品。木の実の素朴な甘さが広がる栃の実のせんべい

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朝市通りからは宮川の川辺に下りることができます。

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川岸の石積みの間にカモの一家が巣をつくっていたり・・・

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爽やかな水音をたてて流れる宮川の川辺は、散策に疲れた観光客や高山市民の憩いの場となっています。

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やがて正午近くになると、テントをたたみ後片付けを始めるお母さんたちの姿が目につくようになりました。この日の朝市もようやくお開きとなったのでした。

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<宮川朝市>
 4月~10月/午前6時頃~正午まで
 11月~3月/午前7時頃~正午まで

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飛騨高山 ~飛騨国分寺から宮川河畔へ~
2016-05-22 Sun 21:06
飛騨一ノ宮から高山市街まで戻ってきました。

今年晩春の飛騨高山散策の続きです。

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JR高山駅から、碁盤の目のように交差する市街地の通りを東の方へ歩いて行くと、庇型のアーケードの続く商店街の間にひっそりと飛騨国分寺が建っています。

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鐘楼門

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重要文化財の本堂と大銀杏

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国分寺境内の大銀杏(オオイチョウ)は、樹高約28メートル、樹齢は1200年とも1250年以上ともいわれる大木で、国指定の天然記念物となっています。奈良時代の末あるいは平安時代の初め頃よりこの地に根付いて、高山の移り変わりを目にしてきたことになります。幾多の時代をくぐり抜けて、今なおしっかりと生き続ける一本の大樹のたたずまい。とても感慨深く感じられました。

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国分寺三重塔
こういった木造建築が町なかに残っているのも素晴らしい。
古代から匠の国として鳴らした土地柄が偲ばれます。

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???
さて、国分寺の門前の小さな祠(庚申堂)に吊るし玉のような、不思議な吊り物を見つけたのですが・・・

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近づいてよく見ると、なんと両手両足を括られた格好の吊るし人形でした!

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こちらが飛騨の郷土玩具として有名な、猿の赤ちゃんをかたどった普通のさるぼぼですが・・・

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吊るされていたのは、さるぼぼから頭巾や腹掛けをとった人形。
この吊るしさるぼぼ(?)、胴体の部分に御真言(おしんごん)が書きこまれています。
御真言(真言)とは仏教発祥の地、インドのサンスクリット語(梵語)を日本語に音訳した一種の呪文(経文)で、仏様に願いを直接働きかけることができる言葉とされています。

「おん でいば やきしゃ ばんだ ばんだ かかかか そわか 」

昔からの願掛けの風習のようですが、さるぼぼが両手足を縛られて軒先に吊るされているのは何とも強烈なインパクトです・・・


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吊るしさるぼぼの衝撃から気を取り直し、飛騨国分寺から東に続く門前の通りをしばらく歩いて行くと、再び宮川の河畔へ出ました。一之宮町の小盆地から北流した宮川は高山の市街地に入ると川床や両岸を石やコンクリートに固められ、都市の間を流れる河川の姿へと変わったようです。

この川向こうでは日本三大朝市で名高い宮川の朝市が開かれていました。



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