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信州飯山 ~2016年初夏の風景~
2016-08-21 Sun 20:57
約10か月ぶりの飯山散策、6月初めの里山歩きの記録です。
今回も昨年の夏と同じく、JR飯山線の戸狩野沢温泉駅から、関田山脈東麓の田園地帯を歩いてきました。

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この道端に咲いているのはシロツメクサでしょうか。白い小さな花と緑の葉のじゅうたんが遠くまで続いています。

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県道409号線を南へ。なだらかな山々が行く手に横たわるのが一望できます。四方に視界を遮る建物が無く、空の広さを久しぶりに実感できました。

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フタコブラクダの背のような山の稜線が遥かに見えています。高井富士と呼ばれる高社山(こうしゃさん)です。その姿は飯山盆地のどこからでも目にすることができます。

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田植えが終わってからまだ間もないため、水田は早苗の風景です。

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傾斜のきつい赤いトタン屋根を見ると、豪雪地の飯山にやって来たなという気持ちになります。この辺りは飯山市の柳沢集落です。

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この附近から歩道の幅がほとんど無くなり、県道はほぼ車輌専用道路になってきました。

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道々、集落の各所で見かける土蔵。土蔵を建てることは、家産の豊かさや勤労の証しとして昔から誇りとされてきたそうです。

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県道やわき道を利用しながら、柳沢から小境(こざかい)集落、寿(ことぶき)集落まで歩き、そろそろ帰路につこうと東へ向かうことにしました。帰りは戸狩野沢温泉駅の南隣、信濃平(しなのたいら)駅から飯山線に乗り込みます。

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青く霞んで見えるのは飯山の小菅(こすげ)集落や北の野沢温泉を抱いた千曲川の東の山並み

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行く手に現われた低い丘陵。ここを越えないと信濃平駅にたどり着きません。舗装道路は続いていますが、ちょっとした山越えになってしまいました。

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田園を抜け、丘を越えて、2時間歩きに歩いてようやく飯山線の線路まで戻ってきました。

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田んぼの中に建つ信濃平駅でゴール。信濃平はホームと国鉄時代の貨車を利用した待合室だけの無人駅です。

短い時間でしたが、久しぶりに飯山の山野を歩くことができました。よく晴れた日の青い空と緑の野山が印象的な、穏やかな飯山の風景、また再び目にしたいものです。


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信州飯山 ~ 里山の風景を訪ねて (みちくさの里) ~
2015-09-13 Sun 19:40
長野県飯山市の田園集落を巡る、夏の里山歩きの2日目です。

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今日も戸狩野沢温泉駅から西へ、仏ヶ峰から黒岩山へと続く関田山脈の山並みを目指して進みます。この辺りは駅から徒歩で十数分ほど歩いた飯山市の堀ノ内集落です。

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途中、道路脇の野原を埋め尽くす様に、一面に春紫苑(ハルジオン)が群生していました。家の庭のコンクリートの割れ目などから2、3本ひょっこりと顔を出していたりする、あの野草(雑草?)です。ブラシの毛のような白い花の形は、あまり綺麗な姿には思えないのですが、これだけ一斉に開花している様子はとても壮観です。

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のどかな田園の道を歩く途中、用水路を流れる水音が盛んに聞こえてきます。

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ここ堀ノ内集落とこの奥の高台にある五束(ごつか)集落は地元の民宿の女将さんたちに「みちくさの里」と名づけられています。

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のんびりとした里山の風情を感じながら、みちくさの里をそぞろ歩き

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集落の坂を上ったところには小さなため池がありました。

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ため池の脇の坂を上った四つ角で、木陰に鎮座する道祖神(どうそじん)を見つけました。道祖神は村の境や交叉する街道脇などに祀られる神様。外界からの災厄を防ぐ集落の守り神として信仰されてきました。その形はただの自然石であったり文字の刻まれた石碑であったりと様々ですが、この写真のように男女一対、或いは男女和合の姿を模した場合もあります。男女一対の石像はここ飯山ではこの五束の双体道祖神一体だけだそうです。

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五束集落の家並み

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五束集落を抜ける往還道路からは飯山盆地一帯が見渡せます。道沿いにある民家の庭木が一本、その雄大な景観を背負って立っていたのが印象的でした。

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盆地、という言葉に感じる狭苦しさは全くありません。広大な自然の中で営まれる人里の風景、その素晴らしい景観が広がります。

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集落の南にある五束神社の境内から

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戸狩野沢温泉駅への帰途、遠ざかる五束集落の家々

緑一面の田園風景、なだらかに続く山々の遠景、そして遥かに広がる青空の様子・・・。飯山の郊外には、抒情的でどこか懐かしい日本の原風景が残っていました。またいつか、この夏景色を感じる里山歩きに出かけたい、そんな感慨を抱かせる2015年夏の飯山散策でした。


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信州飯山 ~ 里山の風景を訪ねて (五荷・北条集落)  ~
2015-09-06 Sun 18:35
長野県飯山市の農村集落をたずねる、夏の里山歩きの続きです。スキー場の南の麓に続く五荷集落へ下りてきました。

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田んぼの中には男前な案山子(かかし)が一体

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丘に沿う棚田の上から集落を見晴らして

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向かいは千曲川の東の村落。野沢温泉の背後に続く山並み、そして飯山の北竜湖を囲む丘陵の連なりが眺望できます。

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人の姿も見えず、車も通らず、燦々と降り注ぐ陽光の下に青い景色が広がるばかり。

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ひと気のない集落の中を時折涼風が吹き渡って行きます。
イネの葉先が幾重にも揺れて、流れる風の姿が見えるようです。

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田んぼ道に沿う白い漆喰塗の土蔵。昔ながらの飯山らしい風景。

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集落の道を南西に向かって歩いて行くと、やがて火の見やぐらが見えてきました。

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火の見の下から左手に折れると、戸狩野沢温泉駅に向かい緩やかに飯山盆地に下っていく帰路のコースになります。

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夏の厳しい陽射しにも負けず、道端のところどころで百花繚乱となっています。

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歩き続けて、北条のバス停までやってきました。

目にとまった時刻表のバスの便数に驚きましたが、それもほぼデマンド便。
(乗車予約により、バスを走らすという運行形態)

地域の高齢者向けの運行に特化しているようです。

このまま田園の中を十数分歩けば、戸狩野沢温泉駅にたどり着きます。
この日の里山探訪はここまで。
引き続いてもう一回、飯山の夏の農村風景をご紹介したいと思います。


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信州飯山 ~ 里山の風景を訪ねて (蕨野集落)  ~
2015-08-30 Sun 13:08
長野県飯山市の農村集落をたずねる、夏の里山歩きの続きです。

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瀬木から蕨野(わらびの)の集落へ。火の見やぐらの分かれ道から、高所へ上る坂道の途中には農家と田畑が点在しています。

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高台に作られた小さな棚田。人力でしか田植えも稲刈りもできません。

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さらに坂を上り、白壁の民宿の前を過ぎて、森を抜けていきます。

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山路を進むと、どこからあふれ出してくるのだろう?というくらい激しい水音をたてて、道路脇の水路に水が流れていきます。土中に染みこんだ雪解け水が、一年中豊かな湧き水となって飯山の山野を潤しているのです。

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しばらく歩くうち、先程まで点々としていた人家が途絶え、草むらの中を一本道が続くようになりました。いつの間にか人々の気配が辺りから消えてしまったような感覚になります。

そんなひと気のない道の向こうから、突然真っ黒に日焼けした少年少女の群れがバラバラッと現われハッとさせられました。みな体操着を着た地元の中学生たちのようで、部活のランニング中の様子です。

彼らの方も、麦わら帽にリュックを背負った見慣れぬ人影にちょっと戸惑いながらも、「こんにちはー」と口々に挨拶を重ねて、こちらの傍らを次々に駆け去っていきました。

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少年たちを見送りながら、今来た道を振り返ってみると、随分と高い場所まで上ってきたようです。向こうはもう飯山ではなく、隣の野沢温泉村になるのだろうか、飯山盆地を隔てて向かい側に続く山々を眺めながら、そんな想像を巡らせていました。

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緑あふれる山中の道はなおも続いていきます。

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行く手の、少し小高い田んぼの傍(そば)に小さな石の像が見えてきました。

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石の観音様
野の脇に置かれた素朴な観音様です。里山に沿う飯山の集落には、様々な表情やしぐさをした石の仏様たちがひっそりとたたずんでいます。

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石の観音を過ぎて歩き続けると、道は杉やミズナラの木々の下に続く山陰(やまかげ)の遊歩道と、左手の森に向かう道へ分かれます。遊歩道の先には百体観音と呼ばれる、たくさんの石の観音様が並ぶ場所があるそうですが、さらに山路を行く元気もなく断念。次の機会に譲ることにして、左手に続く森林の道をたどることにしました。

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夏木立の森を抜け、丘陵の縁(へり)に続く小道に出ました。左手の斜面には夏草が生い茂り、その草むらや林の彼方に、折り重なった山々の姿が広がります。

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やがて道の向こうに青空と山並みが見えてきました。この先から下りの道が始まるようです。

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「もう少し北に行くと戸狩温泉とか野沢温泉があるからそっちに行ってゆっくりしたらいいですよ。スキー場があるとこだから、山の上から飯山をずっと見下ろせるからね。山の方からの景色もきれいですよ」

下り坂になった途端、目の前に広がった飯山盆地の様子に、昨年の大晦日、雪の飯山で出合ったご老人の言葉が思い出されました。夏空の下に少し霞んで見える飯山の遠景、見飽きることがありません。

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斜面を下る道は、先程のスキー場のゲレンデへと通じていきました。

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生い茂った夏の草むらの美しさに気づかされる飯山、蕨野の野歩き。

里山の集落を巡る散歩はもう少し続きます。

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信州飯山 ~ 里山の風景を訪ねて (瀬木集落)  ~
2015-08-09 Sun 10:49
長野県飯山市の農村集落をたずねる、夏の里山歩きを続けています。

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あじさいの寺、高源院の北側に広がっているのが瀬木の集落です。

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瀬木集落は多くの宿泊施設が建ち並ぶ戸狩温泉スキー場の麓の民宿街です。

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学生時代の夏合宿を思い出す民宿街の様子。宿の近くには必ず酒屋さんがあって、練習の合間にアルコールの買い出しに行くのが定番だったものです。この日は7月中旬の休日だったため、瀬木の民宿街も夏休み前の静かなひとときを送っている様子でした。

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杉林に沿ったペンションも素敵なたたずまいです。

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瀬木集落を歩いていて、その一角にお地蔵さんを祀る小さなお堂を見つけました。田舎の辻にある何の変哲もない地蔵堂のように見えますが・・・。

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お堂の扉を開けて目についたのは、正面の地蔵尊・・・ではなく色とりどりの絵画で飾られた天井です。全国日曜画家連盟の皆さんが、思い思いのテーマで描いた1枚を天井画に寄進したものだそうです。

『お堂にお入りになって 寝転んでゆっくりご覧下さい』という表の立て札に従い、ちょっと畳の上の埃をはらって、仰向けに寝転んで絵に向き合ってみました。

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人物の絵、風景画、仏画、草花の図や鳥獣の姿・・・。どの作品もプロが描いたような張りつめた緊張感はなく、のびのびと自由に制作された雰囲気を持つものばかりです。一方、画題もタッチも異なる数十枚の絵がピースになって、天井一面で独特の世界を想像させる、迫力ある一つの大作となっているようにも思えます。

しばらく眺めているうちに、お堂の外に人の近づく足音がして慌てて畳から起き上がると、お参りに来たらしい近所の奥さんが扉の外にたたずんで会釈をしてくれていました。
「きれいでしょ。どうぞ見ていってください」

失礼を侘びながら、「とても鮮やかな絵ですね。これは新しいものなんでしょうか?」と尋ねてみると、
「いやーもう10年ではきかないね。もっとずっと前に飾ったものですよ。部落に大工さんがいてね、絵を全部きれいにはめてもらったの」
しかし一見したところでは、つい先日描かれたようにも思える、色褪せない作品ばかりです。

それじゃあ、ちょっとお参りさせてもらいますよ、と言って女性はご本尊の納まる厨子の方にしばらく手を合わせてから、もう一度こちらに会釈をして立ち去っていきました。

再び天井画を眺めながら、この時、なんともいえないほのぼのとした満足感が湧きあがってきたのを今でも覚えています。


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地蔵堂から、さらに集落の道筋をたどっていくことにしましょう。

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こちらは弓道部御用達のお宿。

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集落の東端からは、千曲川の流れる飯山盆地の底に向かって、田んぼと畑の続く景色が一望できました。気がつけば時刻はもう10時を過ぎていて、野外は肌を刺すような強い陽射しと熱気に包まれています。

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見晴らしのよい緩やかな坂道を上っていくと火の見やぐらが見えてきました。

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火の見を越えて少し進むと、また一軒の民宿が道沿いにあり、たくさんのあじさいの花が出迎えてくれます。

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道はこの先、蕨野(わらびの)の民宿街へと続いていきます。

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さて、先程の火の見やぐらの所までいったん戻って、そこから分岐する山側への坂道をたどっていくことにしました。さらに高台の方を訪ねてみようと思います。


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信州飯山 ~ 里山の風景を訪ねて (戸狩野沢温泉駅から高源院へ)  ~
2015-08-03 Mon 02:16
当ブログでは、すっかりおなじみとなった長野県飯山市を訪ねる旅。
今回のテーマは夏の「里山(さとやま)歩き」です。

平成24年の秋、映画『阿弥陀堂だより』のロケ地となった福島集落を訪れて以来、豊かな自然とともにある飯山の農村地帯を再び歩いてみたいと思っていました。今回の旅では、JR飯山駅から北に3駅目の戸狩野沢温泉駅から北西に向かい、関田山脈の東の麓に広がる飯山市太田地区の各集落を巡ります。今年7月中旬の飯山紀行です。

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戸狩野沢温泉駅前を出発し、関田山脈の山並みを目指して歩き始めると、わずか数分で、辺りは田園が一面に広がる景色へと変わりました。

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時刻はまだ朝の7時前。柔らかな日差しのそそぐ緑の中を歩きます。

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遥かに続く青田の風景

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向かいの山腹に、緑の山肌がのぞいているのは戸狩温泉スキー場の夏景色です。

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雰囲気の良い野辺の小道を進んで行きます。

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行く手に見える山並みがだいぶ近づいてきました。

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戸狩野沢温泉駅から20分ほど歩き続けて五荷集落に入りました。ここは戸狩温泉スキー場を背後にかかえる集落の一つ。農業の他に、民宿を営んでいる民家も多く、ロマンチックなペンション風の建物が何棟も建っています。

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五荷集落を縫う坂道をたどって山側に向かうと、やがて両脇を何百株ものあじさいで埋められた細い小道が現われます。その中を進むと信州の紫陽花(あじさい)寺と呼ばれる高源院の山門が見えてきました。

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急傾斜の赤いトタン屋根は、雪深い北信濃の家屋に多く見られる造形。あじさいの花や緑に埋もれた本堂の屋根は陽光に映えて、とても美しく見えます。

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深く濃いブルーがとても鮮烈ですね。

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高源院の西隣りには戸狩温泉スキー場のゲレンデが続いていました。

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青山を遠くに見渡しながら、今は無人の草原となっている夏のスキー場。
冬場の喧噪が嘘のように、照りつける夏の陽射しの中に、静寂の時間だけがゆっくりと流れていっているようです。

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信州飯山 ~ いいやまの雪景 ~
2015-01-03 Sat 10:14
”一晩に四尺も降り積るというのが、これから越後へかけての雪の量だ。飯山へ来て見ると、全く雪に埋(うず)もれた町だ。あるいは雪の中から掘り出された町と言った方が適当かも知れぬ。”

随筆「千曲川のスケッチ」のなかで、島崎藤村は飯山の冬の様子をそう記しています。
信越の境に位置する飯山はとりわけ積雪量の多い特別豪雪地帯とされ、冬の季節に雪と無縁の生活を送ることはできません。

雪に慣れない千葉県人としては冬場の飯山訪問をずっと躊躇していたのですが、年末の大寒波で関東地方でも氷点下並みの気温を記録する中、寒さ慣れだけはしてきたことだし思い切って出かけてみようか!と急に決心がつき、慌ただしくバスだ、ホテルだと予約を入れて、平成26年の大晦日に雪の飯山を訪ねてきました。この日は幸い数日来降り続いていた雪も止んで、澄んだ青空が印象的な格好の散策日和となってくれました。

年の瀬の、雪の合間となった飯山の様子をご覧ください。


雪の西敬寺山門
西敬寺。茅葺き屋根の山門には雪のデコレーション。午後の日差しを浴びて、溶けはじめた雪のたてるプチプチという音がかすかに聞こえてきます。藤村が「雪国の小京都」と呼んだ寺の町飯山の冬景色。この西敬寺をはじめ、町の随所に雪化粧を施した寺院の姿を見ることができます。

雪を掻き分けたこみち

境内は雪に埋もれて
境内はすっかり雪に埋もれてしまっています。

雪融けのしずく
雪融け水の滴る様子は眺めているだけで、だんだんと無心になっていくよう。

雪の飯山シャンツェ
お墓も埋もれて
慶宗寺のお地蔵さん
町なか散策。飯山シャンツェも雪のおかげでスキーのジャンプ台らしくなっています。

雪の称念寺本堂
雪の中の称念寺鐘楼
苔庭の寺、称念寺もすっかり雪景色。腰の高さ以上に降り積もった雪壁の間の細い通路を通って校倉式の本堂へ。そしてシルエットの美しい鐘楼のもとへと、雪に足をとられながら一歩一歩、歩みを進めます。

正月飾り
忠恩寺の本堂
本堂の雪囲い
重そうな雪帽子
忠恩寺鐘楼
称念寺に隣り合う忠恩寺の境内へ。山門の柱には松飾りが飾られ新年を迎える準備も万端の様子です。こちらの境内も雪が深く、本堂前の雪山は人の高さを超えて2メートル以上にもなっています。石灯籠に乗っかっている重そうな雪帽子からも降り続いた大雪の凄さが想像できます。

雪の飯山線線路
冬の太陽
雪の高社山
小沼地区から見る高社山
小沼地区
市街地を離れて、少し郊外の方へ。道々の飯山線の線路も雪に覆われてしまっていました。2枚上の写真は千曲川方向を写したもの。画面中央に等間隔で点々と続いて見えるのは河川敷の土手に植えられた桜並木(フラワーロード)です。厳寒のこの時期、枯れた立木の列となって寂しさを感じさせる雪中の点景となっています。

小沼地区を歩く
市街地から4~5㎞程北に進んだ飯山市常盤(ときわ)の小沼(おぬま)地区を歩いています。道で行き交うのは土地のおじいさん、おばあさん達。ゆっくりと目的の場所へ向かう道すがら見知らぬ訪問者にも気さくに挨拶を返してくれます。「今年の雪は格別だなあ」一人のご老人が慨嘆するように話してくれました。例年12月の降雪はもっと少ないそうで、「先が思いやられるよ」と言いながら、軽く会釈を見せて道の向こうへと去っていきました。

雪原の様子
おばあさんの姿
明徳寺
お社も新年の準備に
小父さんの後ろ姿
「住めば都というけど、もう80年ですよ。もっと雪の少ない所で暮らしても良かったんだけど、ずうっと居ちゃったんだねえ。そりゃあ毎日大変ですよ。雪はこんなに積もるし不便だしね」
小沼地区に住んでいるという御年80歳のおじいさんはそう話しながら屈託なく笑いました。わざわざ飯山の奥まで、年の暮れに雪見に出かけてきた物好きな訪問客のため足を止めてゆったりと雑談に応じてくれています。

「もう少し北に行くと戸狩温泉とか野沢温泉があるからそっちに行ってゆっくりしたらいいですよ。スキー場があるとこだから、山の上から飯山をずっと見下ろせるからね。山の方からの景色もきれいですよ」
それじゃあ、と挨拶を交わして老人はまた何事も無かったように集落の方へと歩き始めました。


雪の飯山復活教会

雪の飯山復活教会2
ふたたび町に戻り、訪ねたのは飯山復活教会。北欧の凍てついた大地に建つ孤高の姿かと見まがうほどに、雪に埋もれたその様子は凛としています。

雪掻き遠景
夕暮れが迫る中、通りの向こうで雪降ろしに興じる親子。小さな歓声が冷たく引き締まった空気に乗って道の端にたたずむこちら側にまで伝わってきました。


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信州飯山 ~ 長野から飯山へ ~
2014-11-23 Sun 13:06
昨日の長野地震には驚きました。最大震度6弱という大きさにも驚いたのですが、ちょうど地震発生の5時間前まで長野市内におりましたので、その偶然にも驚いてしまいました。今のところ、震度の割に被害の報道は少ないようですが、三連休初日の長野駅前は宿泊客も多く、地震の直後には騒然となっただろうと推測できます。今回は、この地震発生の前に撮影していた長野市街の様子と新駅が開業した飯山駅の周辺風景を取り上げたいと思います。

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11月21日金曜日、東京発長野新幹線の最終便が到着する直前のJR長野駅。日付もそろそろ変わろうとしている時刻で、駅なかの通路も人影はまばらです。

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長野駅と駅前(善光寺口)の改修工事が続いていました。北陸新幹線という、新しい交通動脈の誕生で信越地域でも人の流れが大きく変わろうとしています。東京~金沢間の単なる通過点とならないための魅力的な街づくりがここでも進んでいます。

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善光寺口の長野大通りから中央通り(善光寺参道)にかけては、賑やかな繁華街となっています。週末のせいもあって、日付がかわるこの時間帯でも人通りは少なくありません。営業的にはオーダーストップのお店も多いようです。東京で感じる雑然とした駅前とは一味違う、地方都市独特の真面目な(?)賑やかさといった雰囲気があります。

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22日土曜日、午前中のJR長野駅前

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JR飯山線にもだいぶ乗り慣れてきました。紅葉(黄葉)に色づいた山肌を眺めながら、二輌編成のディーゼル車は北へと向かいます。

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新築成った飯山駅へ到着。従来の在来線と新幹線駅とが一体になった飯山駅、在来線駅は、早くも11月9日から営業を開始しました。今年の夏には駅舎が未だ工事中であったのが記憶に残っていて、時の経過を感じ感慨深いものがあります。
(信州飯山 ~ 2014年夏の風景 ~)

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駅2階のフロアからの眺望。旧駅を含め、飯山市街には一般の観光客が立ち寄れる高い建物はありませんでしたので、千曲川東方の山並みをこの高さからでも眺められるのはとても新鮮です。

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現代的なガラス張りの外観、まさに飯山の新時代を担うステーションの偉容が感じられます。

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新駅が営業を開始する一方、長く市民や旅行客に愛された旧飯山駅の駅舎は閉鎖され、解体工事が進められていました。駅の跡地には西の斑尾高原へと通じる新道が敷かれることになるそうです。

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旧駅に隣接した観光案内所も閉鎖し、新駅のなかに移転しました。

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飯山線の線路脇にある寺院、西敬寺(さいきょうじ)
寺のまち飯山を代表する、茅葺きの山門が見事なお寺です。門前の紅葉がちょうど見ごろになっていました。


長野、飯山は、個人的に繰り返し訪れている、思い入れの深い街ですが、思い返せば、3年前の長野県北部地震、10年前の新潟県中越地震、幕末の善光寺地震など、あらためて大きな地震災害の多い地域だと気づかされました。一歩間違えば自分も今回の地震に遭遇していたことを思うと、被災された方々への手当てができる限り迅速に行われるとともに、今後、余震が続かないことを願わずにはいられません。


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信州飯山 ~ 2014年夏の風景 ~
2014-08-25 Mon 00:51
先週末にふと思い立って信州に旅しました。1泊だけの小旅行です。週末の仕事帰りに千葉を離れて長野市内に深夜に到着、翌日の土曜日には長野県最北のまち飯山市へと向かいました。
北陸新幹線の開業を来年3月に控え、その停車駅工事も終局に近づいている飯山市。2012、2013年と繰り返し訪れ、穏やかな山野風景と静かな街の雰囲気に親しみを感じたこの街の今を見ておきたいと思っての小旅行です。今回は近江八幡編をお休みしまして、2014年夏の飯山市街の様子をご覧頂きたいと思います。

新幹線飯山駅
建設中の新幹線飯山駅(JR飯山駅ホームより)

七福の鐘
飯山駅構内の名物『七福の鐘』
この鐘楼の移設先が新幹線駅東口の駅前広場か、現飯山駅出口北側の公園地帯のいずれかになると、地元紙の『北信ローカル』が8月22日付で報じました。新幹線停車駅との一体化のため、飯山駅の移転が決定した当初より、その移設の有無が取り沙汰されてきたこの鐘の落ち着き先もようやく来月には本決まりとなる見込みです。

新駅の建設現場前
北陸新幹線飯山駅。すでに外観はほとんど完成している様に見うけられます。

新駅の周辺整備も進む
新駅に続く周辺道路

新幹線高架
街を縦貫する北陸新幹線の高架橋。飯山の新たな未来を築く”夢の軌道”となってくれるでしょうか。

新駅舎を潜る飯山線車輌
建設の続く新幹線飯山駅の駅舎を潜って飯山線が走っています。早くも11月9日には在来線飯山駅はこの新駅の1・2階へと移転、新幹線の開業に先駆けて新駅での営業を開始するそうです。

飯山復活教会
日本聖公会 飯山復活教会

称念寺山門前
市街地の奈良沢にある称念寺。約1年ぶりの再訪となりました。

山門へ
山門を覆い隠す楓(かえで)と萩の枝を払いのけるようにして石段を上っていきます。

山門脇の石庭
山門脇にある小さな石庭、その砂紋

校倉造りの称念寺本堂
庭木の向こうに見える一見倉庫のような横長の建物、伽藍建築には珍しい校倉式の称念寺本堂です。

本堂より眺める庭
本堂の縁先に座って境内を眺めています。山門へ続く石畳の道の左右に苔庭が広がり、楓の枝が涼しげな木陰を作っています。造作を凝らし、しかも手入れのゆきとどいたこの庭を見るたびに、数ある寺院の中からこのお寺に辿りつけたのは本当に幸運だったなぁと感じます。

忠恩寺
忠恩寺の庫裡と本堂(称念寺の境内から)

雪と寺の町公園
雪と寺の町公園にて

高橋まゆみ人形館
飯山城址に程近い「雪と寺の町公園」内に、人形作家高橋まゆみさんの作品を展示する人形館があります。養命酒のテレビCMやNHKみんなの歌にも登場した日本の田舎に暮らす人々の哀歓を表現した創作人形の数々。失われた日本の原風景を思い起こさせてくれる、懐かしさに満ちた作品を目にすることができます。(高橋まゆみ人形館)

飯山駅と駅前広場
JR飯山駅遠景。駅舎の移転が決定してより少しずつ周辺の商店やタクシー会社の建物が姿を消し、現在では駅前は広々と見通しの良い空間になっていました。そして間もなくこの駅舎もその役割を終える日が近づいてきています。

現在の飯山駅
駅舎の傍らで旅人を見送る七福神の姿は今なお健在。しかし駅移転後に彼らが落ち着く先は果たして?

観光案内処
飯山駅前広場に隣接する観光案内所。パンフレット収集やレンタサイクルの借り出しでよくお世話になります。この日は地元中学の少年少女たちが課外活動で訪れていました。大人とのやりとりを見ていても、まだまだ素直で純粋な様子が伝わってきます。

食堂 なかまち
以前立ち寄った食堂なかまち。ボリューム満点の満腹食堂はこの日もしっかりと営業中でした。

飯山赤十字病院
飯山赤十字病院

街の向こうに夏の山並みが続く
通りを歩いていると、ところどころ建物越しに市街地の東側にそびえる山なみを眺めることができます。

仏壇通り
愛宕町の雁木通り(仏壇通り)。2012年の『いいやま花フェスタ』で訪れた仏壇商の集まる表通りです。普段の日には人通りも少なくひっそりと静かな街路が遠くまで続いています。

土蔵風景
裏道では、この地域によく見られる土壁の土蔵を目にしました。

休む
そして街なかで見つけた店主敬白のメッセージ(^^)


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信州飯山 ~番外編 食堂 なかまち~
2013-04-07 Sun 12:50
飯山での食事は?とのお尋ねがございましたので、10月の飯山訪問時に立ち寄った市街地にある「食堂 なかまち」をご紹介します。

昭和40、50年代を髣髴とさせるような大衆食堂。昔こういう雰囲気の食事処が結構あった気がします。こちらはビルの2階にあって奥行きの深いフロアに70人以上は座れそうなお店です。地元密着の大食堂という感じで、この日も近所の勤め人の皆さんが3人、5人と連れだって来ていました。定番の鳥のから揚げ定食を頼みましたが、ボリュームたっぷりで値段は手頃、まさに庶民派食堂の面目躍如といった感じでした。

なかまち食堂
メニュー、何種類あるんだよ! と 突っ込みたくなる短冊の数です。マウスのカーソルをあてながら50ほど数えて止めました。この写真だけで100種類はありそうです。写真の外にもありますので一体こちらは何品できるんでしょう・・・?和洋の御飯物から麺類、一品料理やおつまみと、注文する側としてはこの品書きの豊富さがなんとも嬉しいですね。

ご自由に
出入り口には古くなった週刊誌が山積みに。このおおらかさも良いですね。


※食べログにもこのお店に昭和ノスタルジーを感じた口コミが。
   ↓  
「昭和」回顧。街の“食堂”

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