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長野 ~ 信越本線の風景 黒姫~
2015-02-12 Thu 01:19
すっかり冬の信州の風景に惹かれてしまい、休日になると雪景を求めて遠出する放浪癖がついてしまいました。

大晦日・元旦の飯山・長野に引き続いて、一月中旬のこの日もJR長野駅からローカル線に乗って沿線の雪の風景を訪ねました。今回は乗り慣れた飯山線に代わって、長野・新潟県境の山岳地帯を抜け、日本海に面した港町直江津まで延びるJR信越本線に乗車しています。

千石街の小路
休日の午前、宿泊先を出たばかりの長野市街は朝から降り続いた雪も止んで、多少の晴れ間が見えていたのですが・・・。

長野の郊外も雪景色
長野駅から信越本線に乗り込み、列車が北へ進むにつれて、窓外の空は少しずつ灰色の雲に覆われるようになってきました。

豊野駅にて妙高号と待ち合わせ
直江津行きの列車は、長野を出発して北長野、三才と進み、続く豊野駅で上りの普通列車『妙高号』と待ち合わせます。この『妙高号』、各駅停車ですが、昔懐かしい189系の特急型車両を使用していて、いかにもローカル線らしい光景に感じました。連結部附近の着雪が豪雪地帯を突いて走ってきた様子を物語っています。

雪景続く
豊野を出発後、信越本線は長野から同じ軌道をたどってきた飯山線と別れて西の山間部へと進路を変えてゆきます。

信越本線へ

鳥居川に沿って
次第に周囲の山が深くなる中、谷あいを流れる鳥居川に沿って列車は進みます。

車外は吹雪いています
外が急に吹雪いてきました。曇天の空は一段と暗くなり、ブリザードのような風雪が針葉樹の続く雪原を吹きすさぶようになりました。

黒姫駅ホーム
豊野から牟礼(むれ)、古間(ふるま)と過ぎて、列車は黒姫の駅に到着しました。長野を出発してから40分ほど、ここはもう新潟県との境、信越本線の区間の中でも最も高所にある(標高671m)地域です。行く先を決めずに乗り込んだ信越本線でしたが、ここ黒姫で途中下車をすることにしました。

黒姫駅名標
JR黒姫駅

待合室
黒姫駅は、長野県最北端の湖でナウマンゾウの化石が出土することでも知られる野尻湖の最寄り駅。駅舎内の待合室にはそれを象徴する立派なナウマンゾウの模型が飾られていました。

温かい待合室には駅そばのお店が
待合室のなかはストーブが焚かれ、戸外の寒さを忘れる暖かさです。室内にはキヨスクに並んで駅そばのカウンターがあり、中にいる乗客はみなベンチに座って白い湯気の立つそばをすすっていました。

駅そばをすする
あまり食欲もなかったのですが、皆一様に駅そばを食べている様子を見て、こちらもかき揚そばを注文してしまいました。外は朦々と雪煙の立つ凍えるような寒さ、そんな中暖房の利いた部屋でいただく一杯のそばは確かにありがたいご馳走です。隣の小学生2人も「ちょーうめえ」と言いながら、それぞれそばとうどんをかきこんでいました。

JR黒姫駅
JR黒姫駅

黒姫駅前 旅館ふじのや
黒姫駅前のメインストリートに沿っていかにも鄙の町場らしい、趣きのある旅館が建っていました。降りしきる雪を避け家路を急ぐ人の姿も印象に残ります。

町の通り

一茶のふるさと
黒姫駅のある長野県上水内郡信濃町柏原(かしわばら)は江戸時代には柏原宿といい北国街道の宿場の一つでした。俳人の小林一茶が生れ育った土地でもあります。後年、一茶が江戸から故郷の柏原に帰り、あらためてふるさとの雪の深さを感嘆して詠んだ 一句”これがまあ終(つひ)の栖(すみか)か雪五尺”。この句を実感できる豪雪の風景が目の前に続きます。

柏原の町並

柏原の町並2
火の見やぐらも雪に埋もれて

柏原の町並4

柏原の町並5

柏原の町並3
黒姫駅の近隣には野尻湖や小林一茶記念館などの観光名所がありますが、降り続く雪の中、徒歩では到底たどり着けそうにありません。駅の周囲も少し歩いてみましたが、除雪されている車道の他はどこも厚く雪に閉ざされていて、やむをえず遠出は断念し黒姫駅へと引き返すことにしました。

雪に埋もれた駅前
駅前に戻った頃にはいよいよ降雪が激しくなり、風にあおられた雪の粒が猛烈に降りかかってくるようになりました。豪雪地帯の気候の厳しさを感じさせる雪と風の姿です。



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