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信州飯山 ~ 里山の風景を訪ねて (蕨野集落)  ~
2015-08-30 Sun 13:08
長野県飯山市の農村集落をたずねる、夏の里山歩きの続きです。

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瀬木から蕨野(わらびの)の集落へ。火の見やぐらの分かれ道から、高所へ上る坂道の途中には農家と田畑が点在しています。

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高台に作られた小さな棚田。人力でしか田植えも稲刈りもできません。

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さらに坂を上り、白壁の民宿の前を過ぎて、森を抜けていきます。

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山路を進むと、どこからあふれ出してくるのだろう?というくらい激しい水音をたてて、道路脇の水路に水が流れていきます。土中に染みこんだ雪解け水が、一年中豊かな湧き水となって飯山の山野を潤しているのです。

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しばらく歩くうち、先程まで点々としていた人家が途絶え、草むらの中を一本道が続くようになりました。いつの間にか人々の気配が辺りから消えてしまったような感覚になります。

そんなひと気のない道の向こうから、突然真っ黒に日焼けした少年少女の群れがバラバラッと現われハッとさせられました。みな体操着を着た地元の中学生たちのようで、部活のランニング中の様子です。

彼らの方も、麦わら帽にリュックを背負った見慣れぬ人影にちょっと戸惑いながらも、「こんにちはー」と口々に挨拶を重ねて、こちらの傍らを次々に駆け去っていきました。

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少年たちを見送りながら、今来た道を振り返ってみると、随分と高い場所まで上ってきたようです。向こうはもう飯山ではなく、隣の野沢温泉村になるのだろうか、飯山盆地を隔てて向かい側に続く山々を眺めながら、そんな想像を巡らせていました。

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緑あふれる山中の道はなおも続いていきます。

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行く手の、少し小高い田んぼの傍(そば)に小さな石の像が見えてきました。

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石の観音様
野の脇に置かれた素朴な観音様です。里山に沿う飯山の集落には、様々な表情やしぐさをした石の仏様たちがひっそりとたたずんでいます。

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石の観音を過ぎて歩き続けると、道は杉やミズナラの木々の下に続く山陰(やまかげ)の遊歩道と、左手の森に向かう道へ分かれます。遊歩道の先には百体観音と呼ばれる、たくさんの石の観音様が並ぶ場所があるそうですが、さらに山路を行く元気もなく断念。次の機会に譲ることにして、左手に続く森林の道をたどることにしました。

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夏木立の森を抜け、丘陵の縁(へり)に続く小道に出ました。左手の斜面には夏草が生い茂り、その草むらや林の彼方に、折り重なった山々の姿が広がります。

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やがて道の向こうに青空と山並みが見えてきました。この先から下りの道が始まるようです。

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「もう少し北に行くと戸狩温泉とか野沢温泉があるからそっちに行ってゆっくりしたらいいですよ。スキー場があるとこだから、山の上から飯山をずっと見下ろせるからね。山の方からの景色もきれいですよ」

下り坂になった途端、目の前に広がった飯山盆地の様子に、昨年の大晦日、雪の飯山で出合ったご老人の言葉が思い出されました。夏空の下に少し霞んで見える飯山の遠景、見飽きることがありません。

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斜面を下る道は、先程のスキー場のゲレンデへと通じていきました。

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生い茂った夏の草むらの美しさに気づかされる飯山、蕨野の野歩き。

里山の集落を巡る散歩はもう少し続きます。

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信州飯山 ~ 里山の風景を訪ねて (瀬木集落)  ~
2015-08-09 Sun 10:49
長野県飯山市の農村集落をたずねる、夏の里山歩きを続けています。

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あじさいの寺、高源院の北側に広がっているのが瀬木の集落です。

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瀬木集落は多くの宿泊施設が建ち並ぶ戸狩温泉スキー場の麓の民宿街です。

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学生時代の夏合宿を思い出す民宿街の様子。宿の近くには必ず酒屋さんがあって、練習の合間にアルコールの買い出しに行くのが定番だったものです。この日は7月中旬の休日だったため、瀬木の民宿街も夏休み前の静かなひとときを送っている様子でした。

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杉林に沿ったペンションも素敵なたたずまいです。

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瀬木集落を歩いていて、その一角にお地蔵さんを祀る小さなお堂を見つけました。田舎の辻にある何の変哲もない地蔵堂のように見えますが・・・。

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お堂の扉を開けて目についたのは、正面の地蔵尊・・・ではなく色とりどりの絵画で飾られた天井です。全国日曜画家連盟の皆さんが、思い思いのテーマで描いた1枚を天井画に寄進したものだそうです。

『お堂にお入りになって 寝転んでゆっくりご覧下さい』という表の立て札に従い、ちょっと畳の上の埃をはらって、仰向けに寝転んで絵に向き合ってみました。

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人物の絵、風景画、仏画、草花の図や鳥獣の姿・・・。どの作品もプロが描いたような張りつめた緊張感はなく、のびのびと自由に制作された雰囲気を持つものばかりです。一方、画題もタッチも異なる数十枚の絵がピースになって、天井一面で独特の世界を想像させる、迫力ある一つの大作となっているようにも思えます。

しばらく眺めているうちに、お堂の外に人の近づく足音がして慌てて畳から起き上がると、お参りに来たらしい近所の奥さんが扉の外にたたずんで会釈をしてくれていました。
「きれいでしょ。どうぞ見ていってください」

失礼を侘びながら、「とても鮮やかな絵ですね。これは新しいものなんでしょうか?」と尋ねてみると、
「いやーもう10年ではきかないね。もっとずっと前に飾ったものですよ。部落に大工さんがいてね、絵を全部きれいにはめてもらったの」
しかし一見したところでは、つい先日描かれたようにも思える、色褪せない作品ばかりです。

それじゃあ、ちょっとお参りさせてもらいますよ、と言って女性はご本尊の納まる厨子の方にしばらく手を合わせてから、もう一度こちらに会釈をして立ち去っていきました。

再び天井画を眺めながら、この時、なんともいえないほのぼのとした満足感が湧きあがってきたのを今でも覚えています。


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地蔵堂から、さらに集落の道筋をたどっていくことにしましょう。

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こちらは弓道部御用達のお宿。

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集落の東端からは、千曲川の流れる飯山盆地の底に向かって、田んぼと畑の続く景色が一望できました。気がつけば時刻はもう10時を過ぎていて、野外は肌を刺すような強い陽射しと熱気に包まれています。

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見晴らしのよい緩やかな坂道を上っていくと火の見やぐらが見えてきました。

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火の見を越えて少し進むと、また一軒の民宿が道沿いにあり、たくさんのあじさいの花が出迎えてくれます。

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道はこの先、蕨野(わらびの)の民宿街へと続いていきます。

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さて、先程の火の見やぐらの所までいったん戻って、そこから分岐する山側への坂道をたどっていくことにしました。さらに高台の方を訪ねてみようと思います。


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信州飯山 ~ 里山の風景を訪ねて (戸狩野沢温泉駅から高源院へ)  ~
2015-08-03 Mon 02:16
当ブログでは、すっかりおなじみとなった長野県飯山市を訪ねる旅。
今回のテーマは夏の「里山(さとやま)歩き」です。

平成24年の秋、映画『阿弥陀堂だより』のロケ地となった福島集落を訪れて以来、豊かな自然とともにある飯山の農村地帯を再び歩いてみたいと思っていました。今回の旅では、JR飯山駅から北に3駅目の戸狩野沢温泉駅から北西に向かい、関田山脈の東の麓に広がる飯山市太田地区の各集落を巡ります。今年7月中旬の飯山紀行です。

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戸狩野沢温泉駅前を出発し、関田山脈の山並みを目指して歩き始めると、わずか数分で、辺りは田園が一面に広がる景色へと変わりました。

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時刻はまだ朝の7時前。柔らかな日差しのそそぐ緑の中を歩きます。

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遥かに続く青田の風景

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向かいの山腹に、緑の山肌がのぞいているのは戸狩温泉スキー場の夏景色です。

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雰囲気の良い野辺の小道を進んで行きます。

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行く手に見える山並みがだいぶ近づいてきました。

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戸狩野沢温泉駅から20分ほど歩き続けて五荷集落に入りました。ここは戸狩温泉スキー場を背後にかかえる集落の一つ。農業の他に、民宿を営んでいる民家も多く、ロマンチックなペンション風の建物が何棟も建っています。

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五荷集落を縫う坂道をたどって山側に向かうと、やがて両脇を何百株ものあじさいで埋められた細い小道が現われます。その中を進むと信州の紫陽花(あじさい)寺と呼ばれる高源院の山門が見えてきました。

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急傾斜の赤いトタン屋根は、雪深い北信濃の家屋に多く見られる造形。あじさいの花や緑に埋もれた本堂の屋根は陽光に映えて、とても美しく見えます。

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深く濃いブルーがとても鮮烈ですね。

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高源院の西隣りには戸狩温泉スキー場のゲレンデが続いていました。

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青山を遠くに見渡しながら、今は無人の草原となっている夏のスキー場。
冬場の喧噪が嘘のように、照りつける夏の陽射しの中に、静寂の時間だけがゆっくりと流れていっているようです。

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